【睡眠時間と肥満】

睡眠時間と肥満を調べた論文を集めて
比較した研究があります。
それによれば, 睡眠時間が短い人ほど肥満の
傾向にあることがわかりました。

また、大人の場合では7時間睡眠を
とっている人より, 6時間睡眠をとっている人
の方が体重がおよそ1キログラム多いという
ことも調査から読み取れるといいます。

睡眠と肥満のくわしい因果関係はわか
りませんが,もし睡眠不足が肥満をまね
いているとすれば、 次の二つのしくみが
考えられます。

一つは、食欲に関係するホルモンの変
化です。睡眠不足になると、食欲を増加
させるホルモンの分泌量が増える一方で,
食欲をおさえるホルモンの分泌量が減り
ます。

その結果、 食べる量が増えると考えられます。
もう一つは、運動不足です。 睡眠が足りていないと、
昼間でも眠くなり、疲労感が強くなります。 そのため、
運動をしなくなり, 肥満が進んでしまうのです。