【十分な睡眠が取れていないと脂肪が蓄積???】

このような発言をしたことや、聞いたことはないでしょうか。
「最近睡眠不足だし、食欲もないからやせたかも」。
体は疲れているし、食事量も少ないのだから当然脂肪は
減っていると思うことでしょう。

しかし実際は逆で、睡眠不足や夜型の生活リズム、
スマートフォンやパソコンの長時間使用、頑張りすぎる毎日などは「
自律神経を乱す」要因であり、脂肪の蓄積を招きます。

 

自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなる、
「呼吸や血圧、体温などの身体機能を自動的に調節する神経」
です。

交感神経は主に日中に優位になり、
心身を活動に導く、緊張・興奮の神経です。
交感神経は脂肪の代謝にも関係しており、
脳が「満腹感」を感じると優位になり、
脂肪の分解を促します。

 

一方の副交感神経は、主に夜間に優位になる。
心身をリラックスに導く神経です。
副交感神経が優位になる夜間、睡眠中に成長ホルモンが分泌され、
傷ついた血管などを修復し、日中に働いた臓器をリフレッシュします。

翌日の栄養吸収・脂肪代謝に備えるのです。
この2つの神経がバランスよく働くことで、
脂肪燃焼力の高い、太りにくくやせやすい
体が維持されるのです。

自律神経の働きが鈍る。2つの神経のバランスが乱れる
ような生活をしていると、脂肪が燃えにくい、
太りやすい体になってしまいます。
近年のある研究では、
「自律神経の働きが鈍い人は、体脂肪率やBMIが高い」
ことがわかりました。

また、自律神経の機能は放置していると
加齢とともに、10年で約15%ずつ
落ちていくともいわれています。