古来の中国皇帝は、抗老防衰、不老長寿の薬の
研究を学者に命じたといわれています。
特に長い戦乱を勝ち抜いてきた中で
ようやくまとめ上げた平和を維持するには
自分が長生きする必要がある
その思いからだと思います。
もちろんその願いは完全には
かないませんでしたが、皇帝たちがいつ
までも若々しく保つために重宝していた薬
やその理論は、今の世にも続いています。
その代表が「補腎」と呼ばれる方法です。
その基本は『腎』という考え方・・・
現在では腎というと腎臓という臓器を思い
浮かべますが
中医学で「腎」は生命力に関係し、そのカ
を補うことが老化防止につながるとされる
のです。
また、非常に大切なことを「肝心要んじんかなめ)」と言います
この「肝心」は本来「肝腎」と書いていました。 人間
のカラダにとって要となる特に大切な臓器の一つなのです。
腎の知識があれば 10年先も今の若々しさを保てます。
ぜひ今日からさっそく「腎」をケアを始めてみてくださいね。
さて、7の倍数、8の倍数
漢方では、人は腎の力が増すとともに成長発育し、腎が衰えるとともに老
化が進むと考えます。
中国最古の医学書 「黄帝内経」 には、 女性は7の倍数で、
男性は8の倍数で身体の変化があると記載されています。
女性は28歳、男性は32歳で腎が最も充実して
身体や生殖機能がピークを迎えると、その後は段々
と腎の働きも弱くなり、さまざまな不調や老化現象が現れてきます。