現在では色々と目の敵に
されているとはいえ、
脂肪は飢餓に備えた
エネルギー源であり、
本来必要不可欠なものです。
全身を覆う皮下脂肪と、
消化管の間に溜まる
内臓脂肪に貯められます。
ですが、皮下脂肪と
内臓脂肪以外の場所にも、
脂肪は溜まってしまいます。
これが「異所性脂肪」と言います。
脂肪肝も実は異所性脂肪の
一種なんです。
脂肪は通常、
皮下脂肪⇒内臓脂肪⇒
異所性脂肪の順に溜まると
されています。
皮下脂肪から溢れた脂肪が
内臓脂肪に溜まると、お腹が出ます。
腹囲が男性で90㎝、女性で80cmを
超えると、内臓脂肪で太りすぎた
「内臓脂肪型肥満」の恐れがあり、
それに高血圧、高血糖脂質異常
症が2つ以上当てはまると、メタボ
と診断されます。
そう考えると、肥満でもメタボ
でもなければ、脂肪肝は心配無用
に思えるが、実はそうではありません。
異所性脂肪は内臓脂肪と並行し
て溜まり、肥満でもメタボでもな
いうちから、脂肪肝となる可能性
が指摘されます。
「日本人はBMI20未満、内臓脂
肪が多めで筋肉は少ないといった
特徴を持つ痩せた脂肪肝 20~30%を占めます」
痩せているからと油断せず、
脂肪肝のチェックは怠らないことです。