『塩分の取りすぎ、肝臓、腸、血管壁がむくむ』
昨日から、塩分の取りすぎが
なぜ むくむのか?
をお話していますが
まとめると
① 浸透圧を維持しようと 塩分濃度を調節するために
水を入れて調節する。
② ナトリウムやクロライド自身が水を取り込む
水和物になりやすい
③ NaClは 酸性化される すなわち 水素イオン
をたくさん作り出す。
人間の身体は細胞外は PH7、4でコントロール
されているので それを維持するために水で更に
薄めようとするわけです。
昨日も書きましたが
むくみが酷くなると
次第に 細胞→ 組織 → 臓器 に
広がっていくところです。
組織は 血管
臓器は 心臓や肝臓などと
思ってもらってもいいですね。
細胞間質でむくみが出ると
血管壁でもむくむようになります。
すると血管壁が厚くなって血管腔が
狭くなるので血液の流れの抵抗が高くなり、
血圧が上がります。
これが慢性的に続くと高血圧、動脈硬化さらには
心筋梗塞、脳梗塞、腎不全の原因になります。
そして臓器
特に体の中で多くの代謝をしてくれている
肝臓
そして、摂取したものを
吸収、排泄をする役割をする
腸管にその影響は顕著に表れます。
肝臓がむくめば 脂肪の燃焼をしませんし
腸管がむくめば 必要な栄養の吸収をしなく
なります。
もちろん肺や腎臓ががんばって水素イオンを体外へ
排泄してくれれば正常に戻ります。
しかし、高齢化とともにこれらの臓器の働きが低下するので
むくみは蓄積し、悪循環が改善されなくなります。(続く)